第7話〜ラウラ との再会 〜
「バシッ!」思いっきりビンタを食らった…。 口の中で血がにじむ。 かなり怒らせてしまったようだ…。
僕はアムステルダムを出てピサを目指して出航した。上級航海者養成学校に行くついでにヨーロッパの街を見てまわるつもりだ。
航海6日目カレーに到着。バルシャに比べて巡航型記念キャラベルは速い。
カレーの辺りは北フランスということで街並みもどこか洗練されたものに感じる。
ナントを経てボルドーに到着。11日目だろうか。
ボルドーに降り立つと一面のぶどう畑が広がっている。ラベンダー色が鮮やかで心が和む。
どこからか、甘い香りがする。酒場からだ!僕はその香りに誘われる様に酒場へ向かっていった。
名産のボルドーワインとブイヤベースを頼む。長旅の疲れが癒えるようだ…。
ワインを3樽程積み込み、また次の街を目指して出航した。
ヒホン、オボルトを経てヨーロッパ最大の都市リスボンへ到着。また10日程の航海になる。
リスボンは見渡す限り人、人、人!
お祭りでもやっているのか?田舎者の僕にはそう思えた。
人だかりの出来ている方へ歩いていく。
そこではリスボン路上バザーが開かれていた。あちこちでシャウトが上がる。船の部品やアクセサリー、遥か東の国の名産品など…高すぎて手が出ない。
バザーの一角で格安で販売していた、ひすいの首飾りを購入して「どこの酒場娘に贈ろうか」などと思案しつつ、リスボンを後にした。
「そういえば、セビリアが近くにあるな」
「船長、久しぶりに寄っていきやせんか?妹さんにも会っておいた方がいいでさ。」と船員が言う。
「ん。そうだな。久しぶりに寄っていくか!」
「へい!船長。」
こうして約一年半ぶりに家のあるセビリアへ戻ってきた。
セビリアに着き、とりあえず酒場に行ってロサリオ姉さんに挨拶しようと思い向かう途中で……
「兄さん?!」そこには大きな荷物を抱えた金髪の女性がいた。
「うん?あぁラウラか!久しぶ…」
「バシイッ!」と渇いた音。
「何が久しぶりよ!一年以上連絡もよこさないで!」
「ウグッ…いやラウラすまん。これにはな…」
「どうせまた、女性の所に居たんでしょう?最低ね!」
「いや、お前…いつそんなことあったよ…」
「知らない!」
「ドスッ。」
「お前、いつの間にそんなパンチ覚えて…」
ラウラは走り去ってしまった。
とりあえず酒場に休みに……。
「それはジェイが悪いね!あの子も心配してあちこちに聞いて回ってたし。」とロサリオ姉さんは呆れていう。
「そうか、悪い事したな。」
「そういうところね…あなたの反省してるんだかわからないところ!」
「ぬぬっ…」
流石ロサリオ姉さんは付き合い長いだけあるな。
「とりあえず謝っておきなさいよ?」
「あぁ…」
どうやって謝ろうか?途方に暮れながらセビリア最初の夜は更けていった…。

((((;゚Д゚)))))))女性、怒らせちゃダメ!
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コメント
そうだよ~~女性怒らせると怖いよ~~
ストーリー考えるの大変だと思うけど、頑張ってね♪
麻衣 #- | URL | 2015/05/10 22:41 [edit]
ケーキ買ってご機嫌取るんです!
物語いいねーおもろい!
ゴロ大王 #- | URL | 2015/05/11 17:52 [edit]
お二人へ
麻衣さん 書こうと思うまでは長いけど、書き始めると早いですw
女性というか麻衣さんがこわ…
ゴロえもん サンクス。あんまり急かさないでおくれw
コメント返すの遅いですが、必ず読んでます。ブログ見たよと声かけてくれる方々、コメント下さる方々。
励みになってます!ありがとうございます^ ^
自分は人見知りあんまりしないので、気軽に話しかけて下さると嬉しいです^ ^
ジェイ #- | URL | 2015/05/15 19:23 [edit]
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