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〜メヌエット〜

A鯖のネーデルランド出身の冒険軍人ジェイ・スミットのストーリー形式と雑記の二部構成の((((;゚Д゚)))))))なブログ☆

 

第10話〜幸せの運び手 しあわせの風見鶏 〜 




商会とは不思議なものだ。出身や性別を越えて多種多様な人が集まって行動する。それでいて自由。多くの航海者がどこかしらに在籍してるのがわかる気がする…




僕は後ろ髪を引かれる思いでマルセイユを後にした。
ピサの上級学校に行かなければならないからだ。
入学の日も大分迫ってきているし。



とはいえまだ日数はある。イタリアの玄関口にある大都市、ジェノヴァによってみることにした。


ジェノヴァといえば、先のフローニンゲンで会った「閃光の乙女」がいる都市。もう一度会って話をしてみたい。


とはいえどこにいるか皆目見当もつかないので、酒場に行く事にした。


席につき、酒場娘ベアトリスに「閃光の乙女」について尋ねてみる。



「閃光の乙女ね、マイさんだね。たまにウチに来てくれるわ。確か5番商館にある、”しあわせの風見鶏”って商会にいるわよ。」


「おぉありがとう。助かります。」


「航海者さんもマイさん目当てなのかしら?」と少しニヤニヤしながらベアトリスは尋ねる。


「いや、まさか。ちょっと商会というのを見学に行こうかと。」と慌てて答える。


「手強いわよ?彼女。頑張ってね!」


「いやいや、そんなんじゃありませんから。」



そしてベアトリスに言われた通り、5番商館の前に来たのだが…。


「うーん、なんて言って入ればいいのか…。」と途方にくれていると…



「おや?お客さんかい?まぁ中に入りなよ!」と赤い髪に長身の男性が声を掛けてきた。


「いや…ちょっと…。」


背中を押されつつ、商館に足を踏み入れる。



商館の中は会社というより、ラウンジ。
沢山の本棚にテーブル、なんとバーまであるのか。隠れ家といった雰囲気だった。



「会長ー!お客さんだぜー!」



「うん?」会長と呼ばれた男性は本を閉じ、僕の方へ歩いてきた。



「お客さんかな?まぁとりあえずこちらへお座りに」と席を勧められた。



「あら?キミは…。確かフローニンゲンで」と赤いリボンにドレスの女性が声をあげる。


「マイさん、お知り合い?」


「えぇ、会長。前に話したフローニンゲンで会った航海者です。」



「そうかー依頼人では無いのね。」と少し肩を落としたようにみえた。



「キミ、商会に見学に?」


「はい、近くに寄ったので見学させて頂こうかと。」と僕は答える。やや緊張気味に…


「そうかい!歓迎するよ。今人手足りなくてね。」と会長と呼ばれた男性は答える。



「それなら改めて自己紹介をしよう。」



「僕は会長のイニエスタ。一応学者でね。天体とか考古学、それに船の設計もやっているよ。」
とラクダ織りのバーヌースに身を包んだ男性は挨拶をする。



「イニさんはスゴイんだぜ?ここらでは有名な学者で海戦にも出てるし。”博学”なんて二つ名もあるぐらいだしな。」



「で、俺はロブ。見ての通り軍人だけど、冒険もするのさー。よろしく!」
とオスマントルコのレイスコートに身を包んだ兄貴肌の男性は挨拶する。



「ロブさんは凄腕の軍人でね、”疾風”なんて二つ名もあるよ。」と会長…イニエスタさんは答える。



「私はマイね。一度会ったから説明はいらないと思うけど、本業は商人よ。」


「ええぇ?あの腕で商人…ですか?」と僕は大声をあげてしまった。



「何かしら?」とキッと睨まれてしまった…。怖い…。



「アハハ、マイちゃん。新人さんをいじめちゃダメよ〜」と陽気な声がする。



「あぁ、ハルさん。ちょうどよかった。昼間からお酒は控えめにね。」と会長は言う。


「こちらはうちのバーのマスターのハルさん。いつも相談に乗ってもらってるよ〜」


「ふぅーん?あなた…面白そうねぇ?」と一瞬鋭い眼光で見つめられた…。


どうやらこの女性も只者では無いらしい。



「とりあえず、近くにいた商会員はこれだけかな?また紹介するよ。」


「はい、お願いします。」と会長に会釈する。



「とりあえず学校に通うといい、卒業したら任せたい仕事も出てくると思う。」


「何より君には世界を見て色々学んで来て欲しいね。
自分で考えて、乗り越えて見えてくるものもあるから。船やアドバイスは任せて欲しい。」


「はい、ありがとうございます。」


「最後に一言いうよ。」



「ようこそ、幸せの運び手。しあわせの風見鶏へ!」




こうして僕のしあわせの風見鶏の一員としての日々が幕を開けたのだった。








多少話盛ってますb(`_´)ゞ




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第9話〜善政の街マルセイユと二人の美女〜 


それにしても、あの女性は一体何者だったんだろうか? 立ち居振る舞いも只者とは思えない。はて?



僕はセビリアを出て海岸沿いの街を発見しつつ、ピサへ向かう事にした。


パルマにバレンシア、バルセロナ。イスパニアの街々に寄港してはその街の酒場で名産品に舌鼓をうつ。



セビリアを出て10日目。フランスの都パリの近くフランス海軍の本拠地、マルセイユへと寄港した。


マルセイユは洗練された上品さの中にも気高さを感じる。

何より民が生き生きしているように見えた。


街の人の噂話で聞いたのだか、なんでも「ブルボンの皇女様」とそれを守護する騎士団がこの街に善政を敷いている様だ。


騎士団には「若き騎士」と「クマの騎士」という凄腕の騎士がいる様だ。いつかお会いする日もあるだろうか…。



ひと目見ようとマルセイユ王宮を訪ねるも、身分も低く名声も無い僕は門前払いされてしまった。

当然とはいえば当然である。

「あーあ、見たかったな。」とつぶやきつつ、銀行に向かう事にした。



「ん?」


銀行の前で一人の女性が困った顔をしていた。


「あの、どうされました?」


「あぁ、すみません。お金というものの降ろし方がわからなくて…。」


その女性は美しい黒髪に大きな瞳をした美しい女性だった。どこか浮世離れしている風に思えた。


「あぁ、僕が変わりに手続きします。少し待ってて下さい。」


数分後、お金を手渡すと女性は笑顔で応えた。


「それでは。」

僕は軽く会釈して立ち去ろうする。


「あの?私はア…。アニーと申します。あなたは?」


「僕はジェイです。ネーデルランドの航海者の卵です。」


「ジェイさん、ありがとうございました。またお会いしましょう。」


「はい。お気をつけて。」


僕が立ち去ろうとした後、後ろから迎えだろうか?容姿端麗な青年がやってきて、少し話すと女性と青年も立ち去っていった。


「恋人かな。」と少し残念な気がしつつ、僕は酒場で一杯やる事にした。



マルセイユの酒場に入り、適当に席につく。

果実酒と生ハムを頼む。


「はい、お待たせ。」

「ありがとう。」


その声の方を見ると衝撃が走った。

長い黒髪に美しいドレス。只の酒場娘とは思えない気品に満ちた女性がそこにいた。



「私は、イレーヌ。貴方は初めて見る顔だけれど航海者さんかしら?」

「はい、今日こちらについたばかりです。名前はジェイです。」

「そう、ジェイさんね。これからもこの酒場をご贔屓にね。」


絶世の美女とはああいう人の事を言うのだろうか。


あぁまたピサに行くのが遅くなる気がする。


僕は苦笑いしていた。




中の人は浮気症ではありませんから!
(;´Д`A

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第8話 〜兄の想い。妹の決意。〜 


ラウラとは実は血が繋がらない。

僕は産みの母を早く無くし、父は再婚した。それがラウラの母。いわゆる連れ子だ。その母はイスパニア下級貴族の一人娘で、ラウラは跡取り娘になる。仲良く育ったが身分と境遇、全く違うのだ。


僕は翌日からラウラに謝る方法を思案していた。

好物のトルティーヤをご馳走しようか、読みたがっていた本を贈ろうか?


「うーーん。」


酒場に行ってロサリオ姉さんに相談しに行った。


「ダメねーそれじゃ。センスないわね〜」


「手厳しいな、姉さん。」


「なら何がいいかな?」


「そうねー。あら?ジェイその首飾りどうしたの?」


「あぁ…これはリスボンで仕入れたんだよ。」


「それなら、まぁ悪くないんじゃないかしら?」


「でも、大事なのは誠意よ?ちゃんと心から謝るのよ?」


「わかったよ。家に帰ってみる。」



そしてセビリア近郊の村の自宅へと一年振りに帰ってきた。


「ただいま。」


ラウラは返事もせず、夕食を作っている。


「すまなかった。まずはこれを受け取って欲しい。」小さな小箱に入れたひすいの首飾りを差し出す。


「何?まぁ貰ってあげるわ。」ラウラはひすいの首飾りを見て少し笑う。しかし、すぐに表情を戻して


「兄さん、何で私が怒っているかわかる?」


「それは…一年も帰らずにお前に心配かけたからで…」


「それだけじゃないわ。わかってないわね。」


「兄さん、ちょっと火の加減見てて。私少し出てくるわ。」


「あぁ…すまん。」と情けなく僕は答える。



一刻程経って扉の開く音がした。
振り返ってその方を見る。



そこには航海者養成学校の制服に身を包んだラウラが立っていた。


「その服どうしたんだ….。」


「これが答えよ?」とラウラは答える。


「どうして私も学校に誘ってくれなかったの?」


「いやお前には海に出るなんて、そんな危険なことさせられない!誘う訳ないだろ。」


「母さんは、いつも世界を見て周りたい。と口癖のように行ってたわ。兄さんはその母さんの願いやお父さんの最期の言葉を聞いて、航海者を目指したんじゃないの?」


「お前には、お爺様の家を継ぐ役目があるだろう!何かあったら申し訳が立たない。」


「お爺様には了承を得てるわ。それに私は商売中心の航海者になるの。」


「だからってな。」


「兄さん!自分だけで母さんや父さんの夢を背負わないで!私も背負うわ!」


「ラウラ…そうだな…。すまない。辛いし冒険に憧れてたのはお前も一緒だったな…。」


「わかった!兄妹力合わせていこうじゃないか。」


「兄さんは、商売とか向いてないし、いつも適当だもんね。」


「グッ、まぁな…。」



出航の日。


「兄さん、上級学校のピサで会いましょう!元気で。」


「あぁ、お前もな!」



こうしてセビリアを後にして再びピサを目指す事になった。



〜つづく〜





まだピサには着きませんw引っ張ります!



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第7話〜ラウラ との再会 〜 


「バシッ!」思いっきりビンタを食らった…。 口の中で血がにじむ。 かなり怒らせてしまったようだ…。



僕はアムステルダムを出てピサを目指して出航した。上級航海者養成学校に行くついでにヨーロッパの街を見てまわるつもりだ。


航海6日目カレーに到着。バルシャに比べて巡航型記念キャラベルは速い。

カレーの辺りは北フランスということで街並みもどこか洗練されたものに感じる。


ナントを経てボルドーに到着。11日目だろうか。

ボルドーに降り立つと一面のぶどう畑が広がっている。ラベンダー色が鮮やかで心が和む。

どこからか、甘い香りがする。酒場からだ!僕はその香りに誘われる様に酒場へ向かっていった。

名産のボルドーワインとブイヤベースを頼む。長旅の疲れが癒えるようだ…。

ワインを3樽程積み込み、また次の街を目指して出航した。


ヒホン、オボルトを経てヨーロッパ最大の都市リスボンへ到着。また10日程の航海になる。

リスボンは見渡す限り人、人、人!
お祭りでもやっているのか?田舎者の僕にはそう思えた。

人だかりの出来ている方へ歩いていく。


そこではリスボン路上バザーが開かれていた。あちこちでシャウトが上がる。船の部品やアクセサリー、遥か東の国の名産品など…高すぎて手が出ない。


バザーの一角で格安で販売していた、ひすいの首飾りを購入して「どこの酒場娘に贈ろうか」などと思案しつつ、リスボンを後にした。



「そういえば、セビリアが近くにあるな」


「船長、久しぶりに寄っていきやせんか?妹さんにも会っておいた方がいいでさ。」と船員が言う。


「ん。そうだな。久しぶりに寄っていくか!」


「へい!船長。」


こうして約一年半ぶりに家のあるセビリアへ戻ってきた。


セビリアに着き、とりあえず酒場に行ってロサリオ姉さんに挨拶しようと思い向かう途中で……



「兄さん?!」そこには大きな荷物を抱えた金髪の女性がいた。


「うん?あぁラウラか!久しぶ…」


「バシイッ!」と渇いた音。


「何が久しぶりよ!一年以上連絡もよこさないで!」


「ウグッ…いやラウラすまん。これにはな…」


「どうせまた、女性の所に居たんでしょう?最低ね!」


「いや、お前…いつそんなことあったよ…」


「知らない!」


「ドスッ。」


「お前、いつの間にそんなパンチ覚えて…」


ラウラは走り去ってしまった。


とりあえず酒場に休みに……。



「それはジェイが悪いね!あの子も心配してあちこちに聞いて回ってたし。」とロサリオ姉さんは呆れていう。


「そうか、悪い事したな。」


「そういうところね…あなたの反省してるんだかわからないところ!」


「ぬぬっ…」
流石ロサリオ姉さんは付き合い長いだけあるな。


「とりあえず謝っておきなさいよ?」


「あぁ…」




どうやって謝ろうか?途方に暮れながらセビリア最初の夜は更けていった…。







((((;゚Д゚)))))))女性、怒らせちゃダメ!





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第6話〜中級学校卒業編〜 



人と人との出会いは自分を大きくするものだ。言葉では聞いた事があるが、実際に体験すると改めてそう思う。




それからの僕は、心を入れ替えて真面目に授業を聞くようになった。

同期の学生達には「らしくない」とか「頭打ったのか」なんて茶化されたりもしたが。



海事中級卒業試験は初級で拝領した戦闘用記念キャラベルに乗り、あっさりと合格する事が出来た。
船1隻でこうも違うものか…

マティアス教官があれだけ船について熱く語っていたのも分かる気がする。
話し長いけども。



次は商業を専攻した。今度の担当はグレゴリ・ホイジンガー何とかカンとか…教官。長い名前で覚えるのはやめた。


この教官は昔家畜商として有名だったらしく知り合いが沢山いるようだ。

ただ、話の途中ですぐ興奮してちょっと気持ち悪い。仲良くはなれないタイプだな。


どうしてフローニンゲンの教官達は個性的な方が多いのだろうか。と取り留めなく考えていた。



商業の卒業試験はアムステルダムで、清潔のデッキブラシを購入して教官に提出するというものだった。

作ってもいいらしいが正直面倒。

僕は早くジェノヴァに行って、もう一度あの女性に会ってみたい。とは周りの学生には言えない。

からかわれるだろう。



そんなこんなで最後は冒険担当のアンドレア教官の元で冒険を学ぶ。


教官曰く、「各地の酒場娘を口説け」との事。
教官の話す女性を口説くテクニックは参考にはならなかったが、一番気が合いそうな気はする。

この変人揃いの中級学校の中ではだが。



講義は”探険家の書き付け”を元にビスケー湾南岸に舵を降ろし、陸地を調査する。

ゴロツキも多いから、慎重に。

陸地の端で”コットン製アクトン”を発見した。発見した物は微妙。アンドレア教官が埋めたのだろうか?



冒険専攻の卒業試験。

ロンドンに巡行型記念キャラベルに乗り向かう。
ギルドマスターと話して、次はプリマスへ。出航所役人と話し、また海上へ。


プリマスの西側で”ランズエンド岬”を発見。自然に出来た地形とは凄いものだ。



ここに中級学校全過程を終了した。


卒業式の日。マティアス教官、グレゴリ教官、アンドレア教官揃って祝ってくれたが。
三人集まるとツライ。一人でもお腹一杯である。


「君が偉大な航海者となって、教えたのが私達だと誇れるようになる事を期待しています。」とグレゴリ教官。


うん。その言葉だけは有難く受け取り、頑張ろう。と素直に思えた。


以前の僕なら素直に思えなかっただろう。これも”出会い”があったからだろうか?



卒業の報告と旅立ちの挨拶をする為、再びアムステルダムの酒場を訪れる。ヨハンナに会いに。


「卒業おめでとう!最近貴方変わったわね。」

「そうかな?」

「うん。以前の様に浮ついてないわ。」

「まぁ、痛い目にあったからね。」と僕は苦笑する。


「それだけ?違うわ、他に女の人でも出来たのかしら。」

「ブッ」思わず噴き出してしまった。


「違うよ、目標とする人。もう一度会ってみたい人がいるんだ。」と答える。

「ふーん、それが女性なのね?」

「うっ、まぁ一応…」なんか怒ってる?


ヨハンナは少し下を向いて考えていた…。
悲しそうに見えた気がする。


だが。


「まぁ、次はピサにある上級学校でしょ?しっかりやってきなさいよ!土産話待ってるわ!」と満面の笑みで。


あぁ今まで何度もこの笑顔に背中を押されてきたんだな。馬鹿な僕でもそう感じた。


「ありがとう。ヨハンナ!行ってくるよ!土産話期待してろよ?」

「うん。あと帰ってきたらツケも払いなさいよ?」と言う。

「あぁ多分な?」

「もう!仕方のない人ね。本当に!」



こうして僕はアムステルダムを後にして、上級学校のあるピサを目指すのだった。

〜つづく〜






(^ー^)ノ酒場娘はイレーヌが好きですw






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